記事のまとめ
英文をまとまりごとに区切るスラッシュリーディングの使い方は、英語の語順に注目。
スラッシュリーディングとは
スラッシュリーディングとは、英文をまとまりごとに 「スラッシュ( / )」で区切り、内容をとらえやすくする技術のこと
実際の英文では以下のようになります。
例文
- 【短めに区切る場合(初級者向け)】
I played soccer / with my friend / last week./
「私はサッカーをしました / 友達と / 先週 /」
- 【長めに区切る場合(上級者向け)】
I love visiting big cities like New York, Paris or Tokyo for my holidays / because I’m always surprised at diversity of those cities./
「私は休日にニューヨークやパリ、東京などの大都市に訪れるのが好きです / なぜなら私はいつもそれらの街の多様性に驚くからです / 」
区切り方には主に以下のような方法があります。
- 前置詞の前
- 接続詞の前後
- カンマの後
- 時や場所を表す副詞の前後
しかし、初学者が最初から英文を正しく区切るのは至難です。そこで、当サイトでは以下の区切り方を推奨します。
区切りの位置
- 「主語+述語+対象語」の後で区切る
- カンマの後で区切る
1が重要な区切り方となります。当サイトでは英語の型は「主語+述語+対象語+説明語」の1パターンとしているため、修飾部分である説明語の手間で区切ることで、意味のまとまりを作りやすくしています。「英文の型」など複雑な知識はなくても良いので、「主語+述語+何か(対象語)」で区切ると上手くいきます。
また2のカンマについては、カンマの後で内容が変わることが多いため区切ります。ただし、" and " などの接続詞でカンマが用いられることがあるので、状況に応じて切り方を変える必要があります。この部分についてはスラッシュリーディングの講座で紹介します。
区切り方の例
【例1】I don’t go to school / on Sunday.
“I” が主語、”go” が述語、”to” だけではおかしいので、”to school” までを一つのまとまりとしてとらえ、”I go to school” で一度区切ります。
【例2】You lived in Tokyo / when you were little.
“You” が主語、”lived” が述語、”in Tokyo” が対象語をおさえ、”You lived in Tokyo / when you were little.” と区切れます。When以下は “you” が主語、”were little” で述語と取ります。
ここでwereはbe動詞であり、be動詞単体に意味はないのでしたね。when以下を訳してみると、「あなたが小さかった時」ですから、述語は「小さかった」ですね。そこで、were littleをまとめて述語と取ります。この場合、対象語はありませんから、このままで区切りは終了です。
ココに注意
まとまりごとに前から読む
スラッシュリーディングを行う際は、区切ったまとまりごとに前から戻らずに読みます。英語初心者は日本語訳のように戻り読みしがちですが、それでは英語を正しく読めるようになりません。常にまとまりごとに前から読むという意識を忘れないでください。
また、長文が苦手な場合は、区切ったまとまりごとに訳しながら読んでも構いません。いきなり英語のまま読もうとせず、日本語訳がパッと思いつくようになるまで区切りごとに訳す練習をします。慣れてきたら日本語訳をせずに頭の中で英語のまま読みます。
このページで紹介したのはスラッシュリーディングの基礎中の基礎です。実際の長文でどう用いるのかは、スラッシュリーディングの講座で学習してください。順番に学習すればスラッシュリーディングが身に付く講座になっています。(予定)
ココがポイント
スラッシュリーディングの区切り方と、前から読む姿勢が重要。