ページのまとめ
高校入試における英作文の勉強法、コツを解説していきます。
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高校入試では基本的に英作文があります。公立高校なら3文程度、私立高校なら学校にもよりますが、50字以内程度が多いでしょうか。そして、多くの受験生は英作文に苦手意識を持っていると思います。この記事では、英作文の正しい勉強法や書き出し、コツをご紹介します。
英作文よりも単語と文法
受験生がやりがちなのが、「とにかく英作文を書いて添削してもらう」という勉強法です。しかし、入試における勉強だとこれは非効率的であり、むしろ悪い効果をもたらします。
というのも、多くの受験生は単語力や文法力が完成されていない段階で英作文に臨もうとするからです。英作文とは、単語力や文法力、構文力、長文読解力の集合体のような、入試においてはトップクラスの難しさなのです。ゆえに、単語や文法などの基本の力が要請されていない内に英作文に手を出しても、誤った単語や文法を脳が覚えてしまうことになり逆効果です。
英作文の勉強でまず行うべきなのは、自分の実力チェックです。一般的な英語の模試で偏差値65以上ある人は無条件で英作文の勉強に進んで大丈夫だと思います。しかし、それ以下の人は自分が単語や文法を本当にできているか、しっかり確認してから英作文の勉強に入ってください。
チェックポイント
長文で分からない単語が多い
文法問題の正答率は6,7割以下
単語のスペルミスが多い
並べ替え問題が特に苦手
チェックポイントにいくつか当てはまるものがあるなら、単語力や文法力が足りていないと思います。まずは単語と文法を強化する勉強から始めた方が、結果的に見れば効率的です。
単語や文法の勉強法はこちらで詳しくご紹介しています。
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英作文の勉強法
書き出しを身につける
英作文で最も困るのが書き出しだと思います。与えられたお題に対しどう答えればよいか、最初の時点でつまずく受験生が多いです。試しに日本語でやってみましょう。
エマに海外での経験の大切さを伝えることになりました。理由と共に述べなさい。
答えとしてはこんなところでしょうか。
- 私は海外での経験を通じて、〇〇が大事だと思いました。なぜなら……
- 海外では〇〇に注目すべきです。なぜなら……
- 今から〇〇についてお伝えしようと思います。なぜなら……
少しだけ質問を変えてみましょう。
海外で車を運転する上で注意すべきことは何ですか。理由と共に述べなさい。
この質問に対しても、上記の3つの答えであまり違和感はないと思います。他にも入試では様々な質問がされますが、書き出しは、「~だと思った」、「~について話します」、「~すべきです」という風に書ければ十分なことが分かるでしょうか。自分でも他に色々質問を考えてみてください。このような答え方なら、ほとんどの質問に対応できると思います。
すなわち、書き出しをあらかじめ決めておくことで、時間のロスを防げるのです。上の3つを英語にしてみましょう。
- I think that it's important to~ / 〇〇 is important because~
- You should~ / You have to~
- I'm going to tell you about~
中学生向けに簡単な英語にしてみました。これはほんの一例ですが、書き出しを3つほど頭に入れて試験場に向かえば、あとは上記の例文の後に書きたいことを書けばよいだけです。
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知らない単語や文法は使わない
英作文を上手く書きたいと思うあまり、うろ覚えの単語や文法を使ってはいけません。あくまでも入試なので、点数を稼げるように自分が使いこなせるものしか使うべきではないです。
特に単語については注意が必要で、「この単語は"is"か"are"かどっちだろう」なんてことは頻繁に起こりますし、複数形にしていないことも受験生にはしばしば見られます。自分が今まで見たような簡単な単語を使うだけで良いので、極力ミスは減らすようにします。
英語の型を守る
英作文の練習を始めたころは、ぐちゃぐちゃの英文を書くことが多いです。本人もよく分からないまま英文を書いていることが多いため、まずは「英語の型」を抑えましょう。
これは5文型とも呼ばれますが、学校教育では英語に5つの型があるとしています。
英語の型
- SV : I swim in the pool.
- SVC : You are Mike / You look beautiful.
- SVO : I like the car.
- SVOO : I tell you the story.
- SVOC : He made me angry.
簡単に言うと、文の構成要素を抜かしたり追加しちゃだめだよ、ということです。例文のように、動詞の後に名詞が2つ来ていいのは"tell"などの言葉と決まっています。そのような動詞の勉強をしてから英作文をした方が効果的な勉強にすることが出来ます。詳しくはこちらのページで解説しています。
1日1回は書いて添削
英作文の勉強で大事になるのが、毎日書くということです。そしてそれを添削してもらってください。簡単な英作文であれば、学校の先生は1分ほどで添削できるので、授業後にでも見てもらいましょう。
とにかく、最初の内はとにかく書いてみるという姿勢が大事です。ただし、添削でもらったアドバイスは次回に必ず活かすようにします。自分はなぜその英文で間違えたのか、しっかり分析をしてから次に進まないと英作文の勉強は実りません。
1文を長く書いてみる
英作文を書くのが上手くなるには、1文の長さを長くしてみるのがおすすめです。毎回毎回短い英文しか書かないのでは、使える英語の幅も狭まりますし、いろいろ説明したいときに英語が書けなくなってしまいます。
長くする方法は接続詞(and、but、because、when、althoughなど)を使う方法があります。接続詞で英文を2つ以上くっつけることができれば、英文を簡単に長くすることが出来ます。他にも、不定詞や動名詞、前置詞を使いこなせるようになると、自分の思った通りの英語が書けるようになります。
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まとめ
英作文の勉強を始める前に、まずは実力チェックを怠らないでください。中途半端な実力で英作文の練習をしても逆効果です。単語と文法をしっかり身につけてから勉強に入りましょう。
また、英作文は毎日書いて添削してもらうことが重要です。他にも、知らない単語や文法は使わない、英語の型を守る、英文を出来るだけ長くしてみる、などの練習法が効果的です。
入試に合格できるように、効率的な英作文の勉強をしてくださいね。