ページのまとめ
このページでは不定詞が使えるようになるエッセンスを紹介します。基本となるのは、「足りない情報を埋める」感覚です。
不定詞のイメージ
不定詞のイメージは「足りない情報を埋める」
通常、学校や塾では不定詞の3用法(名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法)を習いますが、この3用法が良くわからずに戸惑う受験生は多いです。それもそのはず、ネイティブの頭の中には「足りない情報を埋める」という1つの使い方しかないのです。ここでは情報を埋める訓練をしてみましょう。
例文
I want to be a doctor.「私は医者になりたいです。」
You got up early to study math.「あなたは数学を勉強するために早く起きました。」
He has much work to do today.「彼は今日やるべき仕事がたくさんあります。」
I want.「私は欲しいです。」
You got up early.「あなたは早く起きました。」
He has much work.「彼にはたくさん仕事があります。」
例文
I want to be a doctor.「私は欲しいです。」→何が?→「医者になることが」
You got up early to study math.「あなたは早く起きました。」→何のために?→「数学を勉強するために」
He has much work to do today.「彼にはたくさんの仕事があります。」→どんな仕事?→「今日やる仕事」
不定詞の訳に困ったときは、「足りていない情報は何か」を考えます。"I went to the shop.(私はそのお店へ行った。)"という文を見たとき、「何のために?」と思いますね。この「何のために?」の部分を埋めるために、不定詞(=to+動詞の原形)を使います。すなわち、この後に不定詞が続いた場合の訳は「~するために」ということになります。例:"I went to the shop to buy a new smartphone.(私は新しいスマホを買うためにそのお店へ行った。)"
もう一つ練習をしておきましょう。"He is the last man to eat sushi." この英文はどんな意味になるでしょうか。大事なのは、「足りていない情報は何か」を考えることです。"He is the last man"の部分は、「彼は最後の男である」と訳せますね。さて、どんな情報が足りていないでしょうか。「どんな」最後の男なのかという情報が足りていませんよね。すなわち、不定詞の訳は「~をした、~である」のような訳になります。よって例文の訳は、"He is the last man to eat sushi.(彼は寿司を食べた最後の男である。)"となります。寿司はいつまでも食べたいですね…(笑)
不定詞の学習では、どんな動詞が不定詞を使うのか、動名詞との違い、などを学ぶ必要があります。他のページで学習して下さいね。
ココがポイント
不定詞は「足りない情報を埋める」もので、和訳の時は「足りない情報」に合わせて訳を変える