ページのまとめ
過去形とは、「過去にあった事実を遠い視点から眺めている」時制です。
過去形とは
過去形のポイント
- be動詞は主語が単数なら「was」、複数なら「were」になる。
- 一般動詞は基本的に「動詞+ed」、語尾が子音字+yなら「i を y に変えて ed」、不規則変化は覚える。
- 過去形は「単なる事実」を表すだけ
英語で言う「過去形」とは、「~した」という”過去の事実”を表す表現です。日本語での過去形は、「昨日レストランで食事をした。」や、「校庭を10周走った。」などになります。日本語でも英語でも、過去形の感覚はほとんど変わらないです。まずはそれぞれの動詞について、過去形がどんな形かを覚えていきましょう。
be動詞と過去形
例文
Emi was a great tennis player.
「エミは素晴らしいテニス選手でした。」
We were high school students 10 years ago.
「私たちは10年前には高校生でした。」
まずは過去形とbe動詞の関係を見ていきましょう。be動詞を使った英文で過去の意味を持たせたい時は、「is、am、are」を「was、were」に変えます。数が減るので混乱するかもしれませんが、「was」は主語が単数形のときに対応し、「were」は主語が複数形のときに対応します。つまり、現在形での「is、am」は「was」になり、「are」は「were」になるということです。今までisとamを使っていた部分はwasにし、areだった部分はwereになると考えれば十分です。be動詞の形としては難しくありませんね。
ココがポイント
be動詞の現在形と過去形の対応:「is、am」⇔「was」 / 「are」⇔「were」
例文
I studied math hard yesterday.
「私は昨日、数学を頑張って勉強した。」
He ate some apples and oranges last night.
「彼は昨夜、何個かリンゴとみかんを食べた。」
一般動詞と過去形
次は過去形と一般動詞の関係を見ていきます。be動詞の変化は簡単でしたが、一般動詞はそれよりもほんの少し複雑です。表でそれぞれの一般動詞について、過去形の作り方を見てみましょう。
著者 | 山田暢彦(Yamada Nobuhiko) |
発行所 | IBC パブリッシング株式会社 |
版 | 2016年4月5日 第1版発行 2018年1月11日 第2版発行 |
対象レベル | ・英会話初級~中級レベル ・単語や文法は分かるが、口から英語が出ない人向け ・文法的には中学3年生まで |
形式 | ・英語→日本語のINPUT編 ・日本語→英語のOUTPUT編 |
CD・音声 | MP3形式のCD付き |
分量 | 190ページ(本編は163ページ分) |
付録など | 巻末に細かな文法事項の解説あり(不規則動詞など) |
- 多くの場合は動詞に ed をつけるだけで良いです。特に難しく考える必要はありません。
- 語尾が e で終わる単語に ed をつけてしまうと e が重複してしまうので、d のみをつけます。
- 語尾が<子音字+y>で終わる単語は、yを i に変えて ed をつけます。子音字とは「母音:a i u e o」以外の「k l t p h」等です。覚え方は、「ぃー」と発音する単語にはたいていyがついているので、「ぃー」の発音の時はyを i に変えて ed です。
- 語尾が<短母音+子音字>で終わる単語は、子音字を重ねて ed をつけます。短母音とは「アクセントのある a i u e o」です。
過去形は”単なる事実”を表す
さて、過去形で大事なのは、過去形が過去を表すということです。当たり前のことを言っていますが、日本語では当然のように使える表現も、英語になると途端に思考停止してしまうのが日本人です。例えば、1つ目の例文を見てみましょう。"Emi was a great tennis plyaer."は「エミは素晴らしいテニス選手でした。」という意味です。エミはいつかの過去では素晴らしい選手でした。しかし、今はどうでしょうか。スランプに入ってテニスを辞めているかもしれませんし、そもそも生きているとも限りません。テレビのドキュメンタリーなどでも、「~は素晴らしい作家だった」のように故人の紹介をすることがありますね。
このように、過去形は「単なる過去の事実」を表しているだけで、今の時点でその人・ものがどうなっているかについては全く触れていません。過去はそうだった、という表現が過去形になります。
過去形と過去進行形
例えば、「僕が学校へ行ってる間、兄貴はゲームセンターへ行ってたんだよ。」という状況を頭に思い描いてみましょう。お兄さんがゲームセンターへ行く様子や、僕が学校で授業を受けている様子を想像しますよね。このように、頭の中で過去の出来事が「今」のように感じられる状態、またはその状況を生き生きと思い返しているような状態、これらの場合は「過去進行形」という時制を使うことになります。詳しくは過去進行形のページで解説します。
まとめ
過去形はbe動詞と一般動詞によって、動詞の変化が異なります。また、一般動詞には変化の仕方が色々ありました。それぞれの動詞の変化をまず覚えましょう。そして、過去形で大事なのは、「単なる過去の事実」を表すところです。このイメージが出来ると過去進行形と混ざらずに過去形を学習することが出来ます。いろいろな例文を見て、過去形のイメージをしっかりと固めましょう。