ページのまとめ
現在形は、現在ー過去ー未来に渡って行われることが本質的なイメージです。
中学校で初めに習う現在形は、「~する」という意味で教えられます。高校に行くと、「習慣」、「不変の真理」、「確定した未来」、「思考・感情」などといった難しい言葉で現在形を説明されます。
このような説明では、「現在形とは何か」、「現在形と現在進行形の違いは何か」などの疑問を抱くのも仕方ありません。このページでは現在形の本質的なイメージを解説し、それを応用して現在形を学んでいきます。
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現在形のイメージ
現在形のイメージは、「現在、過去、未来」です。現在なのに、現在・過去・未来を含んでいるのは、現在形と呼ばれる時制が「習慣や状態」を表すものだからです。もっと具体的に言うと、昨日も今日も明日もすることがあれば、それは現在形で表すということです。例文でイメージを掴んでいきましょう。
例文
1.You are Kate.
「あなたはケイトです。」
2.He play soccer everyday.
「彼は毎日サッカーをする。」
3.Paul don't know the fact.
「ポールはその事実を知らない。」
4.The airplane departs at 9:00
「その航空機は9時に出発します。」
現在形のイメージは、「現在・過去・未来」です。このイメージに基づいて1~4の例文を見ていきましょう。
1.You are Kate.「あなたはケイトです。」
昨日は「ボブ」で、今日は「ケイト」、明日は「メアリー」、こんな人がいるわけないですよね。現在形のイメージは昨日も今日も明日も変わらないものです。"You was Kate"だと、「あなたはケイトでした」となるので、今はケイトではないということになります。
2.He play soccer everyday.
彼は「毎日」サッカーをする、のですから、当然イメージとしては現在形になります。"He is playing soccer everyday"のように現在進行形を使うと、現在進行形は「今~している」の意味を表すので、「彼は今、毎日サッカーをしている」のように、おかしな文章になってしまいます。
3.Paul don't know the fact.
"know"や"love"、"live"などの動詞を状態動詞と呼びます。状態動詞などという言葉を覚える必要はありませんが、どのような動詞の時に現在形を使って、現在進行形は使わないのかを確認します。"know"は「知っている」という意味ですね。対して、現在進行形は「今~している」という、現在行われている動作を示します。"know"は動作ではなく、「知っているという状態」を表わす動詞です。"run"などは進行形にすると、「(繰り返し)走るという動作をしている」というイメージになりますが、"know"を進行形にすると、「(繰り返し)知るという動作をしている」となり、なんだかおかしいですね。
したがって、"know"や"love"などの状態動詞は現在進行形にはせず、今思っていることでも現在形で表します。これを丸暗記するのではなく、動詞や現在形のイメージに照らし合わせることで、どんな場合でも使い分けることが出来るようになります。
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4.The airplane departs at 9:00
「その航空機は9時に出発します。」という意味と、"departs"という現在形に疑問を覚えませんか? まだ行われていない(=未来のこと)ならば、通常は未来形を使いますよね。しかし、現在形のイメージは「現在・過去・未来」です。日本の電車や航空機は正確な時間に来ますよね。昨日も今日も明日も時刻表通りに動いているわけです。このように毎日決まった動きをする動作には、現在形のイメージがぴったり当てはまります。
まとめ
中学や高校で、難しい言葉を使って現在形を説明された人には、現在形のイメージが「現在・過去・未来」だということに慣れないかもしれません。しかし、ネイティブの感覚を取り入れることで、入試や英会話でもイメージの力を発揮することが出来ます。文法を丸暗記するのは今日でやめて、イメージを掴んだ後に反復練習することが大事です。「本物」の英語を身につけて下さいね。