高校入試のレベル別単語帳７選｜選び方からおすすめまで解説！

筆者の経験

筆者は、今でこそ一橋大学大学院という立派な学校に通えていますが、中学生や高校生の頃は、勉強なんてほとんどしない不真面目な生徒でした。その結果、英語の模試偏差値は40台をキープし続け、大学入試の直前まで偏差値が上がることはありませんでした。

私が高校の時に英語の偏差値を72まで上げられたのは、中学の範囲まで戻って単語帳を徹底的に学習したからです。単語が理解できることで、英語が理解できるようになったのです。本稿では、筆者の逆転経験から高校入試向けの超おすすめな単語帳を７つ紹介します。受験生のみなさんは、この７つのうちのどれかを選べば効率よく学習を始められるはずです。

単語帳は必要か？

単語帳選び、迷いますよね。中学生であれば教科書の単語を覚えるだけで一般レベルであれば入試に十分対応できますが、難関校を目指す受験生には単語帳を使用した勉強をおすすめします。

難関校の長文問題は分量が非常に多く、高速で英文を処理しなければ時間切れになってしまいます。高校入試であれば、通常は難しい語に注釈がつきます。しかし、この注釈をすべて読んでいるとそれだけで3分ほどを浪費することになります。そもそも注釈がついていない場合も多々あり、ある程度の単語力がないとそもそも英文を読むことが出来ません。

学校の教科書に載っている単語を覚えるだけでは他の受験生に劣ってしまうため、難関校を目指す受験生には単語帳が必要、と言えるでしょう。

最適な単語帳とは？

自分にとって最適な単語帳とは、「自分が覚えやすい単語帳」のことです。受験生が単語帳を選ぶ際に迷うポイントは、単語のレベル感、単語帳の形式、志望校のレベルに合うか、効率的に覚えられるか、などと思います。これらは全員に当てはまるものではなく、自分の志望校や覚え方によって単語帳を決める必要があります。

様々なサイトで単語帳が紹介されていますが、必ず本の評価や使い方を調べてから購入するようにしましょう。中身を知らないまま勉強すると非効率な勉強になる可能性が高まります。正直、中学生レベルの単語帳であれば大差はありませんが、各自に合った形式（一問一答か、例文で覚えるかなど）がありますから、以下で紹介する評価や使い方に基づいて選んでみて下さい。

中学基本レベル

中学に入ったばかりの1年生から入試直前期の3年生まで長く使える一冊。単語だけでなく、熟語も豊富に載っています。特徴は単語や熟語以外にも、前置詞や接頭辞の解説が入っているなど、これ一冊で英語の基礎を幅広く学べるところにあります。とりあえず単語の勉強を始めたい！　という意欲のある中学生にはとてもおすすめの良書です。

入試一般レベル

大学受験では王道の「ターゲットシリーズ」の高校入試バージョンです。基本は一問一答（1単語に対し1つの意味）形式で、単語を確実に覚えこみたい人向けです。この単語帳を覚えきれば、一般レベルの高校入試で知らない単語はほとんど無くなるはずです。ただし、take や get など、複数の重要な語義がある単語には適していません。あくまでも広範囲の単語をカバーしたい人向けだと言えるでしょう。

英語を覚えるには、”発音”を重視しましょう。言語は音から覚えないと使えるようになりません。その点、キクタンは”発音”を重視した構成となっており、音を基本とした単語学習が期待できます。したがって、一問一答形式のような単純暗記が嫌いな人にはとてもおすすめの一冊です。付属のCDには、単語が楽しく覚えられるような音楽が収録されており、それに合わせて発音すれば自然と単語が覚えられます。

高校入試に必要な単語が厳選された良書です。単語を無駄なく効率的に学習することが出来ます。形式は一問一答ですが、get や take などの基本単語に関しては詳細な説明があり、単純暗記に留まらない本質的な学習を行えます。ただし、あまりにも簡単な単語は載っていないものもあるので、高校入試に特化した単語帳と言えるでしょう。

難関レベル

難関校への参考書ルート

難関校を目指す人には、以下の記事で「単語・文法・長文の最強参考書ルート」をまとめています。単語帳以外の参考書も知りたい方は、軽く読んでみて下さい。

【高校入試】難関校への最強参考書ルート！これを使えば合格。

塾に通ったり家庭教師をつけている人は良いですが、学校以外に勉強をしていない人や、通っている塾が会わないと感じる人は参考書選びで迷うと思います。自分に合わない参考書で勉強すれば効率が落ち、合格は遠のきま ...

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難関レベルの単語帳

高校入試用の単語帳ではありませんが、英検対策用の単語帳も有効です。実際、入試概要には「英検準2級程度の出題をする」などの記述がある場合もあり、英検対策がそのまま入試対策に繋がります。一問一答形式なので、肌に合わない人がいる可能性を考えて星は４つです。

入試一般レベルで紹介した本の、難関校対策編です。難関私立高校で頻出の単語が網羅されており、高校入試英語における単語完成を目指すには最適の一冊です。こちらも必要な単語だけを無駄なく効率的に学習することが出来ます。ただし、一般レベルの単語は出来ている前提ですので、この前に基本となる単語帳を挟む必要があります。シリーズ性を考えると、前出の「高校入試 世界一わかりやすい中学英単語」と併用するのが最も効率的でしょう。

ほとんどの受験生は２位までの単語帳で十分です。しかし、「どんな単語が出題されても対応したい！」というトップレベルの受験生には、大学入試用のこの一冊をおすすめします。もはや高校入試の域を軽く超えているので、この単語帳を覚えることが出来れば大学入試にすら対応できます。特徴は高校基本単語から大学入試レベルまで幅広く扱っている点です。中学で習うようなものも一部含まれているので、それほどは難しくないと思います。

また、この単語帳の一番のメリットは、「長文の中で単語が覚えられる」ことです。文章の中から単語を覚えることで、実際の運用を考えた実用的な英語が身に付きます。本当の意味で”完成”を目指す受験生は、ぜひ手に取ってみては？

まとめ

今回ご紹介した単語帳は以下の通りです。