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"a"か"the"かは、「1つに決まるか決まらないか」で決める。
名詞の前につけるのは、"a" なのか "the" なのかどっちなの?
確かに難しいね。でも、"a" と "the" のイメージを正しくつかめば、簡単に使い分けられるんだ。最初に、"the" のイメージを学習しよう。
"the" のイメージは、「1つに決まる」
"the" っていうのは、みんなの頭の中に「コレだっ」という1つの決まったイメージを浮かべるんだ。
例えば、「太陽」を思い浮かべてみて。
はい。思い浮かべました。
「太陽」は地球人からすればたった1つだから、世界中の人が同じ太陽を想像するよね? だから、「太陽」は "the sun" という表現をするんだ。
なるほど。みんなが同じものを思い浮かべられるってことなんだね。
その通り。例文を見てもう少し練習してみよう。
例文
- The sun rises in the east.「日は東からのぼる。」
- I bought a new car. The car runs very fast.「私は車を買った。その車はとても速く走る。」
- Look at the lion there! 「あそこにいるライオンを見て!」
- She was the first woman to eat ramen.「彼女はラーメンを食べた最初の女性でした。」
- 「太陽」は1つだけなので、みんなが同じ太陽を思い浮かべます。"the" がつくのは当然ですよね。
- "I bought a new car" では、今まで習ってきたように「私は新しい車を買った。」という意味になります("a" については後で説明します)。次に、"The car runs very fast.(その車はとても速く走る。)" とありますが、ここで "The car" となっている理由は、新しい車の話をしているのが明白だからです。このように、文脈上でみんなが同じ1つを思い浮かべる場合でも "the "がつきます。
- 「あそこにいるライオンを見て!」と言われたら、普通は指さされた方を向きますよね。この場合でも、みんなが同じライオンを思い浮かべるので "the" がつきます。
- 「彼女はラーメンを食べた最初の女性だった。」とありますが、最初にラーメンを食べた女性は彼女だけですね。たった1人しかいないので、やはりみんなが同じ人物を思い浮かべます。このように、1つしかない人や物の場合でも "the" を使います。
ココがポイント
"the"のイメージは「1つに決まる」で、みんながパッとその物や人について思い浮かべられるときに使う!
"a"のイメージは、「1つに決まらない」
じゃあ、"a"はどういうときに付けるんですか?
"a"は"the"と対照的なはたらきをするんだ。
つまり……?
"a"のイメージは、「1つに決まらない」なんだ。
"the"みたいに、みんなが同じものを思い浮かべられないときは"a"を使うってことですね!
その通り! 例文を見てみよう。
例文
- He is a doctor.「彼は医者です。」
- I want a girlfriend.「私は彼女が欲しい。」
- Paul met an American in the bar.「ポールはそのバーでアメリカ人に会った。」
- 教科書でよく見る英文ですね。彼は医者ですが、(大勢いる中の)1人の医者なのです。どの医者か、どんな医者なのかは分かりません。
- 私は、(どんな子でもいいから)彼女が欲しいのです。これから出来る彼女のことを、みんながパッと思い浮かべることはできませんよね?
- ポールは(大勢いる中の)1人のアメリカン人に会いました。初めて登場する人物ですから、みんなが「あっ! あの人かっ!」とイメージすることは難しいですよね。こういう場合にも"a"を使います。
ココがポイント
"a"のイメージは「1つに決まらない」で、みんながその物や人についてパッと思い浮かべられないときに使う!
なるほど~。パッと思い浮かべられるかどうかってことですね!
あとは何度も英文を見ればニュアンスが身につくはずだよ。練習問題で鍛えよう!