英語

「ハートで感じる英文法 決定版」|英語の本質を掴む一冊!

Keito

データアナリスト / 経営学修士 趣味はプログラミング、Nintendo Switch、カラオケです。

書店で英語を学ぶのに良い一冊を見つけたので、書いておこうと思います。

「ハートで感じる英文法 決定版」

作者:大西泰人、ポール・マクベイ

出版社:NHK出版

ハートで感じる英文法とは

こちらは、NHKラジオで有名な大西泰人先生とポール・マクベイ先生が共著で書かれた学習者向けの英文法書です。対象レベルは英語初心者~上級者まで、英語を得意になりたい人なら誰でも読む価値のある一冊だと思います。また、大西先生が書いた「一億人の英文法」の続編のような形になっており、より深い英語を味わうことが出来ます。

「ハートで感じる英文法」には、5文型を中心とした学校英語を”感覚”で説明するところに長所があります。

例えば現在学校で習う不定詞は、「名詞的用法」、「形容詞的用法」、「副詞的用法」の3つです。名詞的用法では不定詞が文の主語や目的語になり、形容詞的用法では……という風に、ものすごく面倒な説明が必要です。

この本では「~的用法」と面倒な形に分けるのではなく、”ネイティブは1つのイメージしか使っていない!”という風に、感覚やイメージを重視した説明をしており、非常に分かりやすいです。具体的な内容についてはさらに、ネイティブの感覚で不定詞を考えられるようになるので、実際の英会話で不定詞を使うイメージがつきます。

受験などで長文を読んだり、和訳をする必要がある人でも十分に使える内容だと思います。

独特な語り口調

本全体を通じて、大西先生独特の言い回しが見られます。筆者は語り口調をあまり気にしない性格なので大丈夫でしたが、このような部分が気になる人には合わないかもしれません。

従来の英文法との対比

この本で良いなと思った部分は、従来の英文法とネイティブの英語を対比して書く構成であることです。学校英語に慣れず、英語をあきらめてしまった人でも、従来の英語の学び方を一度捨てて、新しい英語を学ぶことが出来ると感じました。

豊富な例文

教科書的なつまらない例文ではなく、本物の会話でありそうな”生きた英語”を例文で使っているので、飽きずに最後まで読めました。例文は今までの英文法だと訳すのが難しいようなものも多く、ネイティブの英語感覚を身につけることの重要性を感じられました。例文のいくつかはそのまま会話に使えそうでしたね。

簡単な問題演習

章末に簡単な問題演習があります。こちらはオマケ程度のものですが、ネイティブの感覚が身についたどうか確認するには十分だと思いました。ただし、実際に英語を運用できるレベルには達しないので、そこは他の練習が必要だと思います。

英語を一通り学んだ人には最適

本の構成や長所・短所をザっとご紹介しましたが、この本が最も向いているのは、「英語を一通り学んだ人」です。おそらく、中学英語もままならない状態で読んでもあまり理解できません。しかし、既存の英文法で英語を一通り学んだ人ならば、既存の英文法+ネイティブの感覚を身につけられるので、実際の英語運用にかなり役立つと思います。

目安としては、TOEICで600以上あれば最も費用対効果が大きいのではないでしょうか。もちろん、それ以外のレベルでも十分に効果がある一冊だと思います。「ハートで感じる英文法」はネイティブの感覚で英語の本質を捉えられるようになる、素晴らしい一冊でした!

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