ページのまとめ
不定詞の3用法を理解するには、「名詞」、「形容詞」、「副詞」を理解することから始める。
不定詞の3用法
名詞的用法 :英文の「主語」や「目的語(対象)」になる
形容詞的用法:名詞を後ろから説明する
副詞的用法 :動詞を修飾し、英文の補足説明を行う。
例文:名詞的用法
I started to play soccer on Sunday.「私は日曜日にサッカーを始めた。」
You want to buy a new car.「あなたは新しい車が欲しい。」
To study math is difficult.「数学を学ぶのは難しい。」
「私は日曜日に始めた」と聞いたら「何を?」とツッコみたくなりますね。このツッコみたくなる部分が目的語です。
例文では、”I started(私は始めました)”とあり、「何を?」に当たるのが”to play soccer on Sunday.(日曜日にサッカーをすること)”です。「何を?」に当たる部分が目的語だったので、”to play soccer on Sunday.”は目的語となっています。
すなわち、不定詞が名詞のようなはたらきをしているので、この不定詞は名詞的用法ということです。
ココがポイント
不定詞が英文の主語や目的語⇛名詞的用法
例文:形容詞的用法
He has many tasks to do today.「彼は今日やる仕事がたくさんある。」
Paul wants something to drink.「ポールは何か飲み物を欲しがっている。」
She was the first woman to eat ramen.「彼女はラーメンを食べた最初の女性だった。」
“She is the first woman(彼女は最初の女性です)”とありますが、どんな女性(名詞)なのか気になりますね。そんな時に使うのが、「形容詞的用法」の不定詞です。
形容詞的用法では、ある名詞について不定詞で説明をします。ここでは、”to eat ramen”を加えることで、「ラーメンを食べた女性」であることを説明できます。全体としては「彼女はラーメンを食べた最初の女性だった」という訳になります。
ココがポイント
不定詞が名詞を説明している⇛形容詞的用法
例文:副詞的用法
You went to the shop to see new shoes.「あなたは新しい靴を見るためにその店へ行った。」
He was very kind to help me then.「その時私を助けてくれるなんて、彼はなんて優しいんだろう。」
Mary grew up to be a doctor.「メアリーは成長して医者になった。」
“You went to the shop(あなたはそのお店へ行きました)”という英文に対しては、「何のために行ったのか」ということが疑問として湧いてきませんか? そこで、”to see new shoes.(新しい靴を見るため。)”という不定詞を足してあげることで、お店へ行った目的を表すことができます。
ここで注意したいのは、靴を見るためにそのお店に「行った」というこです。すなわち、「靴を見るために」という不定詞の部分が「行った」という動詞の部分を説明しています。動詞を説明できるのは「副詞」でしたから、この不定詞は「副詞的用法」ということになります。
ココがポイント
不定詞が名詞以外を説明⇛副詞的用法
ココがポイント
不定詞を自在に使うためには、「足りない情報を埋める」という意識が必要。