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過去問演習の仕方

Keito

データアナリスト / 経営学修士 趣味はプログラミング、Nintendo Switch、カラオケです。

ページのまとめ

受験生がやりがちな誤った過去問演習を始める時期、そのやり方について解説します。時期は「基礎が出来てから」、やり方は「解く→分析→読み返す」となります。

誤った過去問演習

受験生がやりがちな誤った過去問演習のやり方は、11月を過ぎたあたりから入試を意識し始めて何となく過去問を解き、復習をせずに放置するというものです。このような演習はほぼ意味がなく、過去問を無駄に見て終わってしまいます。過去問演習をする際のポイントは、「演習の時期」「演習の方法」の2つです。

過去問演習の時期

塾や予備校では一般的に「11月~入試本番」が過去問演習の時期だと言われています。しかしここで注意すべきは、塾・予備校のスケジュールは勉強がすべて上手くいった場合を想定している、ということです。適切な時期に入試勉強を始め、身につけるべき知識を確実に身につけ、入試の基礎力が11月時点で仕上がっている受験生をターゲットに作ったスケジュールなのです。ほとんどの受験生はこれほど完璧に勉強できていませんよね。

そこで、当サイトでは過去問演習の時期について、「基礎力が出来上がってから」行うことを推奨します。すなわち、基礎力がつくまでは12月でも1月でも基礎の勉強をしたほうが良い、ということです。逆に言えば、基礎力さえ出来上がれば4月時点で過去問演習に入っても良いです。とにかく、基礎力を完璧にした状態で過去問演習に臨まないと、効果的な演習にはなりません。学校や塾にいくら過去問演習をしろと言われても、自分自身で実力が足りていないと感じれば基礎力の勉強を重視してください。

基礎力をつける勉強とは、語彙力をつける「単語・熟語・文法」の勉強と、長文の「スラッシュリーディング」の勉強、和訳や英作文の勉強に分かれます。それぞれの分野の学習法は、勉強法のページで解説しています。単語・熟語については、使用している単語帳または教科書の単語をすべて覚えるレベル、長文については志望校の英文がスラスラではないにしろ読めるレベル、和訳は完璧に出来るレベル、英作文は言いたいことが言えるレベルまで引き上げます。英語は基本の力を鍛えることで総合力が高まります。過去問演習を行っても志望校の傾向が掴めるだけで、英語の実力自体を伸ばすことはなかなか難しいです。まずは基礎を限界まで高めてから志望校別の対策に移ることを念頭においてください。

ココがポイント

過去問演習を始めるのは、基礎が出来上がってから。

過去問演習の方法

正しい過去問演習の方法は、「解く→間違えた部分の分析→読み返す」です。受験生がやりがちなのは、「解いて丸付けだけ」の勉強法ですが、これでは実力を伸ばすことはできません。過去問演習で勉強すべきポイントは、間違えた分野や志望校の問題傾向です。まずは時間を測って一通り解き、丸付けをして点数を確認します。ここでは合格か不合格を気にしないで良いです。最初から合格点が取れるのであれば、過去問演習は必要ありません。解いた後は、間違えた問題を徹底的に分析します。文法の間違えなら、その分野で抜けがないか復習。長文で間違えたなら、そもそも英文が読めていなかったのか、それとも設問になって勘違いで間違えたのか確認します。英文が読めていないならスラッシュリーディングに戻り、勘違いなら、なぜその間違いが起きてしまったのかをしっかり考える。

このように間違えの原因を分析していくことで、次回以降同じ間違えをしなくなります。そして重要なのが、分析をした後で何度も過去問を読み返すことです。文法に関しては復習した分野を忘れないため。長文に関しては、志望校の長文レベルに対応するために何度も読み返します。長文は何度も読み返すことで、そのレベル帯の英文ならスラスラと読めるようになります。少なくとも1週間程度にわたって読み返すようにして下さい。

ココがポイント

解く→分析→読み返す」の流れを意識する。

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